毎朝の楽しみは新聞を読むこと。
お気に入りの赤いソファーに座ってあたたかいお茶を飲みながらさまざまな出来事を知る喜びを感じていました。

そんなとき母が介護の必要な状態になってしまいました。
介護の大変さは聞いたのですが、いざ自分がその状態に置かれると考えていたより深刻でした。
一日の時間のほぼすべてを母のために費やし、自分のことは後回し、大好きな新聞を読む時間もなくなりました。
本当に辛かったのは母だったかも知れないけれどやっぱり苦しくて、辛くて。
それでも最期は穏やかに見送ることができました。

気持ちも落ち着き以前の暮らしに戻り、新聞を読む余裕ができたのですが何かが前と違う、すんなり言葉が入ってこない。
だから読んでいても楽しくない。
そんなときお友だちに紹介してもらったMDM。
早速、電話をかけてみたところ昔からの知り合いみたいに話ができました。

今では、お気に入りのソファーに座って昨日の出来事に考えを巡らしています。


60代 女性